部分矯正なのに、どうしても左右の奥歯まで矯正装置を付けないとダメなのですか?
付けないとダメです!
矯正 における力の加え方と歯の動きには、必ず作用&反作用があります。 ですから、動かしたい歯に対して、出来るだけ多くの動かさない歯を用意して固定源とします。 その固定源から 矯正 力を加えて、動かしたい歯を動かしたい方向へ動かす、という治療の進め方をします
動かしたい歯とその周囲にだけブラケットを付けて矯正しても、お互いが動いてしまい、きちんと治らないのです。
多くの場合、 部分矯正 で動かしたい歯は前歯の方にあります。 そこで、左右の奥歯までブラケットを付けることで、左右の奥歯を固定源として動かない存在にするのです。 そうすると、動かしたい前歯を(一応)思い通りに動かしたい所へ動かせるようになるわけですね。
部分矯正でも、裏側の矯正ができますか?
もちろん出来ます!
しかし、条件があります。 上の前歯の裏側にブラケットを付けた時に奥歯がしっかりと噛み合っている、ということです。
それは、裏側矯正では歯の裏側に 矯正 装置が付くという特性上、多くの場合で、前歯だけが噛み合って奥歯が浮いてしまうからです。
上下に矯正装置を付けて全体の矯正を進める場合では、半年もしないうちに、奥歯が自然と噛み合うようになるので、全く心配は要りません。 しかし、上の歯の裏側だけにブラケットを付けて奥歯が浮いてしまった場合、同じように奥歯が自然と噛み合うようになるか? と聞かれたら・・・・・・。
どうなるか、分からないのです。 私の知っている範囲ではそんなことをやった人がいませんので・・・。
ですから、 部分矯正 で裏側にブラケットを付けて治すことが出来る為には、上の前歯の裏側にブラケットを付けた時に奥歯がきちんと噛み合っている人だけ、なのです。 噛み合わせが深い人では、裏側矯正で
部分矯正 というのは出来ないと考えてください。
部分矯正で後の噛み合わせは大丈夫ですか?
もちろん理想的には、上下にブラケットを付けて全体の矯正歯科治療をするに越したことはありません。
しかし、噛み合わせが悪い今の時点からの矯正を考えているのですよね。 部分矯正 治療をして、歯並びがきれいになることにより、少なくとも今の時点より噛み合わせが良くなることはあっても、悪くなることは無いでしょう。 悪くても現状維持であろうと考えます。
噛み合わせが悪いと・・・、何ていう話をたまに耳にします。 現在、いわゆる顎関節症など噛みあわせ由来の症状は、複合原因であり、噛み合わせだけとかの単独の原因で発症するのではない、と考えられています。
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矯正歯科治療の中でも部分矯正に絞って説明しています。